近代においてこの名言を日本中に再浸透させた立役者が、元広島東洋カープの投手・黒田博樹氏です。黒田氏は現役時代を通じて「雪に耐えて梅花麗し」を座右の銘として公言し、グローブにその文字を刺繍していました。
名門・上宮高校時代は控え投手に甘んじ、専修大学から逆指名でカープに入団した後も、決して最初から順風満帆なエリート街道を歩んだわけではありませんでした。泥臭く練習を重ね、エースへと這い上がった黒田氏は、MLB(ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキース)でも屈指の先発投手として活躍します。
2015年、メジャー球団からの年俸20億円超とも言われる巨額オファーを断り、古巣・広島東洋カープへの復帰を決断した「男気」の根底にも、この言葉が生きていました。批判やプレッシャー、度重なる故障という「雪」に耐え続けた黒田氏の野球人生は、まさに2016年の25年ぶりリーグ優勝という「麗しい梅花」を咲かせる結末へと結実したのです。