ナツメとは何か?デーツと混同厳禁!楊貴妃も虜にした美容効果と食べ方完全版

ナツメとは何か?デーツと混同厳禁!楊貴妃も虜にした美容効果と食べ方完全版

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ナツメ(棗)は、クロウメモドキ科ナツメ属に属する落葉高木の実です。原産地は中国から西アジアにかけての乾燥地帯で、その栽培史は4000年以上前に遡ります。初夏に芽を出し(「夏に芽吹く」が和名の由来とされます)、秋になると2〜3cmほどの赤褐色に熟した楕円形の実をつけます。

中国の古書には「一日食三棗 終生不顕老(1日3粒のナツメを食べれば、一生老いることはない)」という有名な言葉が残されており、かの楊貴妃も美肌と健康を維持するために欠かさず食していたと伝えられます。過酷な気候でも育つ生命力の強さから、古くから不老長寿の果実として珍重されてきました。

現代の栄養学においてスーパーフードと呼ばれる背景には、ビタミンやミネラルが極めて高密度に凝縮されている点にあります。とくに女性に不足しがちな鉄分、葉酸、亜鉛、カリウム、食物繊維に加え、抗酸化作用を持つポリフェノールや特有のサポニン群を含有。身体のベースアップを助ける機能性の高さが、ナチュラル志向の層から絶大な信頼を集める根拠となっています。

さらに、日本の医療現場でも用いられる医療用漢方製剤において、ナツメを乾燥させたものは生薬名「大棗(タイソウ)」として収載されています。「葛根湯(かっこんとう)」や「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」など、実に全体の約3割に及ぶ基本処方に配合されており、他生薬の刺激を緩和し胃腸をいたわりながら滋養をもたらす中核的な役割を担っています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。