耳周辺の腫れに直面した読者が最も頭を悩ませるのが、「皮膚科と耳鼻咽喉科のどちらを受診すべきか」という診療科の壁です。結論から言えば、「病変の主座が皮膚にあるか、それとも皮下深部・全身症状にあるか」で判断します。
皮膚科・形成外科を選ぶべき基準
- しこりが明らかに耳たぶの皮膚そのものの中にあると感じられる
- ピアスの穴の周囲が腫れている、浸出液が出ている
- 表面に黒い開口部があり、ニキビや粉瘤の疑いが強い
- 傷跡をできる限り目立たせずに綺麗に切除したい(形成外科が最適)
耳鼻咽喉科を選ぶべき基準
- しこりの位置が耳たぶの裏の骨の上、耳の前、顎の下、首筋にある
- 風邪症状(発熱、喉の痛み、咳)や中耳炎に伴って腫れてきた
- ものを噛んだり飲み込んだりするときに痛みが走る
- しこりが皮膚の深い場所にあり、つまみ上げることができない
初診時の検査と治療費用相場
一般的な保険診療(自己負担3割)の場合、初診料と視診・触診、抗生剤や消炎鎮痛剤の処方でおよそ2,000円〜3,500円程度です。 超音波(エコー)検査を行ってしこりの内部性状(嚢腫か血流を伴う充実性腫瘍か)を確認した場合は、検査料として約1,500円〜3,000円が加算されます。万が一、粉瘤が化膿して切開排膿が必要となった場合は処置費用を含めて約4,000円〜6,000円、後日落ち着いた段階で袋ごと摘出する根治手術を行う場合は、腫瘍の大きさに応じて約10,000円〜20,000円前後の手術費用(日帰り局所麻酔)が目安となります。