豆乳は乳がんリスクを高める?医学データが暴く誤解と正しい飲み方

豆乳は乳がんリスクを高める?医学データが暴く誤解と正しい飲み方

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臨床の現場で最も切実な相談が寄せられるのが、「乳がんと診断された方」や「治療を終えた乳がんサバイバー」における豆乳の摂取可否です。特にホルモン療法を受けるエストロゲン受容体陽性(ER陽性)の患者の間では、「豆乳を飲んではいけないのではないか」という強い不安が蔓延しています。

この疑問に対し、米国の医師会雑誌(JAMA)に掲載された上海乳がんサバイバー研究(5,000人以上を対象とした追跡調査)をはじめとする複数の国際的大規模研究が、明快な回答を出しています。調査の結果、大豆食品を最も多く摂取していたサバイバー群は、最も少なかった群と比較して乳がんの再発率が約32%低下し、全死亡率も約29%低下したことが証明されました。

日本乳癌学会の診療ガイドラインにおいても、食事としての大豆製品の摂取が乳がんの予後を悪化させるという証拠はなく、むしろ安全であり推奨される食習慣であることが明記されています。ただし、ここで言及されているのは「通常の食品としての豆乳や豆腐」であり、成分を極限まで濃縮したイソフラボンのサプリメントを過剰摂取することは推奨されていません。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。