「鼻のニキビがズキズキと激しく痛む」「赤く腫れ上がり、触れなくても脈打つような熱感がある」という場合、それは一般的なニキビではなく、面疔(めんちょう)と呼ばれる重度の皮膚感染症である可能性を疑う必要があります。
ニキビの起因菌が主にアクネ菌であるのに対し、面疔は毛包の深部に黄色ブドウ球菌などの化膿菌が侵入・感染して発症します。かつて抗生物質がなかった時代、顔面の中心部(危険三角地帯)にできた面疔の細菌が静脈洞へ侵入し、脳炎などを引き起こすリスクがあったことから非常に恐れられていました。現代でも、放置すると組織が破壊され重度の瘢痕を残すリスクがあります。
鼻のニキビに痛い芯を感じる場合、それが白ニキビの角栓(コメド)なのか、面疔の化膿巣(膿栓)なのかを見分けることが治療の成否を分けます。腫れが小鼻全体や鼻根部にまで広がり、熱を持っている場合は、迷わず皮膚科を受診してください。