Q1:市販のドリップ用粉(挽いたコーヒー豆)を使っても作れますか?
A1:推奨できません。粉状のコーヒーを用いると、比表面積が過大になりアルコールが短時間で過抽出を引き起こします。木質系の強烈なエグみや渋み、酸化した雑味が一気に溶け出し、さらに細かい微粉が液中に浮遊してペーパーフィルターでも濾過しきれなくなります。必ず「ホールの状態の丸豆」を使用してください。
Q2:インスタントコーヒーをお湯で溶かして焼酎に混ぜるのでは駄目ですか?
A2:即席でコーヒー風味のアルコールを作ることは可能ですが、本稿で解説している「コーヒー焼酎」とは全くの別物になります。インスタントコーヒーは一度抽出した液体を乾燥粉末化したものであるため、揮発性のアロマオイルが著しく欠落しています。豆の細胞内からエタノールによってゆっくりと脂溶性香気成分を吸い上げる自家製ならではの瑞々しい風味とコクは、ホール豆の浸漬でしか得られません。
Q3:コーヒー焼酎に含まれるカフェイン量はどの程度ですか?夜寝る前に飲んでも平気ですか?
A3:カフェインは水溶性であると同時にエタノールにも容易に溶解するため、通常のドリップコーヒーと同等程度のカフェインが焼酎内に移行しています。アルコールの鎮静作用がある一方で、カフェインの中枢神経刺激作用が同時に働くため、カフェインに敏感な方や就寝前の飲用には注意が必要です。夜間の晩酌として安心して楽しみたい場合は、高品質な「ディカフェ(カフェインレス)の焙煎豆」を用いて仕込むことを強く推奨します。
Q4:ホワイトリカー35度で作った方が安全に長持ちしますか?
A4:保存性の観点からは35度のホワイトリカーも有効ですが、ストレートやロックでの飲みやすさという官能評価では、25度の金宮(甲類焼酎)が遥かに優れています。35度のアルコールは分子の刺激が強く、コーヒーの持つ繊細なアロマをアルコール臭が覆い隠してしまう傾向があります。ソーダやミルクで割る前提であれば35度でも重厚に仕上がりますが、バランスの取れた極上の一杯を目指すなら25度の甲類焼酎がベストです。