デジタル画面だけでなく、高精細な印刷で当時の空気を味わいたい読者に向けて、高い資料価値と感動を兼ね備えたおすすめの戦前カラー写真集を紹介する。
まず手に取るべきは、東京大学大学院情報学環の渡邉英徳教授と庭田杏珠氏による共著『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』(光文社新書)シリーズだ。AI技術と当事者への聞き取り調査を重ねて仕上げられた作品群は、戦前の平和な日常がいかに尊いものであったかを雄弁に物語る。
また、アルベール・カーン コレクションの図録や、幕末・明治の手彩色写真を集成した大型写真集『手彩色写真で見る幕末・明治の日本』なども見逃せない。歴史研究の基本図書としても評価が高く、書棚に一冊置いておくだけで、いつでも鮮やかな過去の日本へと視線を戻すことができる。