日常のメール作成で即座に役立つ、状況別の言い換えパターンを整理しました。ワンパターンな「になっています」から脱却し、語彙の引き出しを広げましょう。
1. 予定やスケジュールを案内する場合
- 違和感のある例:明日の打ち合わせは15時からになっています。
- 改善例(標準):明日の打ち合わせは15時より予定しております。
- 改善例(簡潔):明日の打ち合わせは15時からでございます。
2. 仕様や現在の状態を説明する場合
- 違和感のある例:最新の設計データは共有フォルダに保存されるようになっています。
- 改善例(客観・案内):最新の設計データは共有フォルダに保存される仕様となっております。
- 改善例(丁寧):最新の設計データは共有フォルダ内へ格納いたしましたのでご確認ください。
3. 自社の担当者や体制を伝える場合
- 違和感のある例:本件の窓口は私になっています。
- 改善例:本件の窓口は私、〇〇が担当いたします。
- 改善例:本件につきましては、私ども〇〇部が責任を持ってお引き受けいたします。
4. 「予定になっています」という重複表現の解消
特にメールで見かける「明日は訪問の予定になっています」という表現は、「予定」と「〜になっている」が重なり、非常に冗長で回りくどい印象を与えます。この場合は迷わず「訪問を予定しております」、あるいはシンプルに「明日お伺いいたします」と言い換えるのがスマートです。
【プロの結論】コミュニケーション心理学の視点から見出すべき教訓
言葉の選択は、心理学における「内的帰属(自分の責任として捉える姿勢)」と「外的帰属(環境や他人のせいにする姿勢)」を如実に反映します。「〜になっています」を無自覚に多用する人物は、受け手に「指示待ち人間」「当事者意識が希薄」という無意識のシグナルを送りかねません。
自分自身の行動や自社の方針を述べる際は、可能な限り能動態(「〜いたします」「〜を予定しております」)を選択し、客観的な規則や動かしがたい事実を提示する際のみ「〜となっております」を活用する。この境界線を引くだけで、あなたの発する言葉には揺るぎない説得力と信頼感が宿ります。