文部科学省の体力・運動能力調査において、長年「柔軟性の指標」として採用されてきたこの種目。だが、ここ数年でその評価軸は大きく様変わりした。かつて立位体前屈から切り替わった歴史を持つが、現在では単に「体が柔らかいかどうか」を測るツールではない。
東京の先端医療クリニックでは、定期健診の検査項目に精密な前屈測定を取り入れる動きが相次ぐ。指先がどこまで届くかという絶対値以上に、骨盤の傾きと太もも裏の筋膜がどのように連動しているかを画像解析と組み合わせることで、将来の歩行障害リスクや姿勢の崩れを早期に察知できるからだ。