キャバレーのDNAは、決して過去の遺物として消え去ったわけではない。現代ではグラマラスな肉体美とユーモアを融合させたバーレスクのショウや、没入型のシアター体験として鮮やかに再構築されている。クラシックなキャバレーの文脈を取り入れたクラブイベントには、昭和を知らない若い世代や海外からの旅行者が詰めかける。
さらに、映像配信プラットフォームの影響力も見逃せない。NetflixやHBOが手がける上質なドラマシリーズやドキュメンタリーにおいて、20世紀初頭のキャバレー文化や退廃的なクラブシーンがスタイリッシュに描かれ、Z世代をはじめとする新しい観客層にインスピレーションを与えている。ヴィンテージな衣装、ジャズやスウィングを現代風にリミックスしたサウンドトラックがSNSで拡散され、舞台芸術としてのキャバレーはかつてないデジタルな伝播力を獲得した。