坐骨神経痛の始まりは、「お尻の奥がなんとなく重い」「太ももの裏が突っ張る」といった軽微な違和感であることが少なくありません。この初期段階で無理な前屈運動や長時間の同じ姿勢を避け、適切な治療を開始できれば、慢性化を防げる確率は飛躍的に高まります。
しかし、以下のような「レッドフラッグ(危険信号)」が現れた場合は、もはや薬局の薬で様子を見る段階ではありません。ただちに整形外科の専門医を受診してください。
- つま先立ちができない、スリッパが脱げやすい、階段で足が上がらない(明らかな筋力低下・脱力)
- 尿意や便意が感じにくい、または失禁してしまう(馬尾症候群・膀胱直腸障害)
- 安静にして横になっていても激痛で一睡もできない
- 下半身の感覚が完全に麻痺している
特に膀胱直腸障害がみられる場合、神経の圧迫が限界に達しており、放置すると不可逆的な後遺症が残る恐れがあります。48時間以内の緊急手術が必要になるケースもあるため、躊躇せず大病院や専門医療機関へ向かってください。