冷たければ冷たいほど美味しいという思い込みは、スイカのポテンシャルを台無しにしている可能性がある。全国農業協同組合連合会(JA全農)の広報担当者や青果の専門家が口を揃えて指摘するのが、「10℃以下での長時間放置による低温障害」だ。
スイカを5℃前後の冷蔵室に何日も放置すると、果肉が黒ずんで水っぽくなり、独特の心地よい歯ざわりが消失する。さらに舌の味蕾(みらい)は冷えすぎた果汁の甘味を感知しにくくなるため、せっかくの高糖度スイカも台無しになってしまう。プロが推奨するベストな温度帯は「8℃〜10℃」。食べる2〜3時間前に野菜室へ移すか、氷水に30分浸して冷やすのが、果汁の甘みを舌の上で最大化させる黄金ルールだ。