自動車メディアやセールストークで語られにくい、軽自動車にまつわる3つの盲点と誤解を是正します。
誤解1:「軽自動車ならどんなモデルでも燃費が良い」
これは完全な誤りです。WLTCモード燃費でリッター25km以上を誇る軽量セダン(スズキ・アルトやダイハツ・ミライース等)と、車重が1トン近くある四輪駆動のスーパーハイトワゴンでは、実燃費に天と地ほどの差があります。重量級のNA車でストップ&ゴーの多い市街地を走ると、実燃費はリッター11〜13km程度まで落ち込み、最新のハイブリッド普通車(リッター25〜30km前後)の半分近くしか走らないケースが日常的に起こり得ます。
誤解2:「車検費用は普通車より圧倒的に安い」
車検時に支払う「重量税」や「自賠責保険料」の法定費用は軽自動車の方が安価です。しかし、24ヶ月定期点検基本料や油脂類・消耗品交換を含めた実費請求書を比較すると、近年の高度に電子制御化された軽自動車の車検総額は7万〜10万円前後に達し、1.0Lクラスの普通車(8万〜12万円)と劇的な差は開きません。
誤解3:「未使用車(届出済未使用車)は新車より絶対にお得」
ディーラーの販売実績作りのためにナンバー登録された未使用車は、新車より10万〜20万円程度安く買えるケースがあります。しかし、すでに保証期間のカウントダウンが始まっていること、初回車検までの残存期間が短いこと、好みのボディカラーやメーカーオプションを選べない制約を考慮すると、新車の値引き交渉次第では実質的な差額が数万円程度に縮まることも珍しくありません。