ショートニングとは、主に大豆油、コーン油、パーム油などの植物油脂を原料に作られる、半固形状の食用油脂です。もともとは19世紀末のアメリカで、高価だった豚脂(ラード)の代用品として開発された歴史を持っています。
語源となった英語の「shorten(脆くする・サクサクさせる)」が示す通り、小麦粉のグルテン形成を抑え、生地をもろくサクサクした食感に仕上げる性質(ショートニング性)に特化して作られています。常温で液体である植物油に水素を添加したり、パーム油など常温で固まる油脂をブレンドしたりして固形化し、さらに窒素ガスなどを吹き込んでクリーム状に練り上げることで、なめらかで扱いやすい油脂に加工されています。
最大の特徴は、水分や乳成分を一切含まず、油脂分がほぼ100%である点です。白く無味無臭に仕上げられているため、小麦粉本来の風味や他の素材の香りを邪魔することなく、純粋に「食感を改良する」目的で使用されます。