介護保険を使った住宅改修は、一般的なリフォームと異なり、「工事着工前の事前申請」が絶対条件です。施工後に申請しても保険給付は一切認められず、全額自己負担になってしまうため、必ず所定のプロセスを踏む必要があります。
具体的な手続きの流れは次の4段階です。
- ケアマネジャーへの相談と現地調査:担当ケアマネジャーや福祉住環境コーディネーターが自宅を訪問し、本人の身体状況や生活動線を確認。
- 見積もり作成と住宅改修理由書の作成:改修箇所ごとの図面や写真、住宅改修理由書書き方に精通したケアマネジャーによる書類作成を実施。
- 自治体へのケアマネジャー事前申請:工事着工前に必要書類を市区町村へ提出し、承認を得る。
- 施工・完了確認・給付金申請:工事完了後の写真や領収書を添えて申請し、後日指定口座に保険給付分が還付される(償還払い、または受領委任払い)。
特に場所ごとの施工ポイントを押さえておくことが大切です。例えば玄関手すり介護保険適用では、上がりかまちの段差昇降と靴の脱ぎ履き姿勢の両方を支えるL字型手すりが多用されます。また、滑りやすい環境である浴室手すり工事費用はユニットバスの壁面補強工事を含めて約4万〜8万円程度が目安となり、水回り専用の防滑樹脂素材が選定されます。トイレ手すり設置手順においては、立ち座りを支える縦手すりと、座位保持を支える横手すりを組み合わせる設計が基本です。