結論から言えば、100均の自転車鍵を「これ1本だけで愛車を守るメインの鍵」として使うのは極めて危険です。100円ショップで手に入るワイヤーロックやダイヤル式ロックの多くは、外側のビニールコーティングを含めても直径約4mm〜10mm程度の細いスチールワイヤーが採用されています。
防犯試験の現場において、自転車のワイヤーロック切断テストを実施すると、市販の小型ボルトクリッパーや強力なニッパーを用いることで、100均の一般的なワイヤーはわずか数秒で切断されてしまいます。プロの窃盗犯はもちろん、突発的ないたずらや衝動的な盗難に対しても、物理的な切断耐性は高くありません。
しかし、防犯性が皆無というわけではありません。鍵が一切かかっていない「無施錠」の自転車と比較した場合、鍵がかかっている視覚的なアピールによって、いわゆる「乗り逃げ」などの初歩的な犯行を思いとどまらせる抑止効果は十分に機能します。要は「単体で長時間の駐輪に耐えうる頑丈さはないが、短時間の仮止めや補助鍵としては役立つ」というのが実態です。