「渾身の力を込めても全く動かない」というトラブルは、ペダル外しにおいて最も頻発する壁です。ペダルが外れなくなる主な原因は、ペダリングの踏力によって長期間にわたりネジが過剰に締め込まれたことや、雨水・汗・砂埃の侵入による金属同士の「電食・焼き付き(固着)」にあります。また、知らず知らずのうちに緩める方向と逆(締める方向)へ力をかけてしまっていたというケースも少なくありません。
力任せに回そうとすると工具の頭を舐めたりクランクを破損したりするため、以下のプロ直伝の裏ワザを試してください。
裏ワザ1:高性能浸透潤滑剤「ラスペネ」を吹き付けて時間を置く
固着対策の定番であるワコーズの「ラスペネ(RP-L)」などの浸透潤滑剤を、クランクとペダル軸の接合部、および裏側のネジ山へピンポイントでスプレーします。吹き付けてから15分〜30分ほど放置することで、微細なネジの隙間に油分が浸透し、金属の結合を劇的に緩めてくれます。
裏ワザ2:工具の長さを延長してテコ比を最大化する
長いレンチを使っても回らない場合、工具の柄に金属パイプ(パイプハンドル等)を継ぎ足してレバー比を伸ばす方法が有効です。支点から力点までの距離が2倍になれば、必要な力は半分で済みます。体重をかける際は、車体が倒れないよう壁にしっかり立てかけるか、誰かに車体を保持してもらいながら慎重に行ってください。