生産終了の直接的な引き金となったのは、長年稼働し続けてきた専用製造設備の老朽化だった。ロッテ側も維持や改修の可能性を模索したものの、特殊な形状のソフトキャンディを製造しつつ、一枚一枚の包み紙に精密な転写シール機能を仕込むという特殊な工程は、代替の利かない旧式の専用ラインに依存していた。最新機器への刷新には莫大な設備投資が必要となり、1個数十円という駄菓子価格の枠組みの中では採算を合わせることが極めて困難だったのだ。
さらに、近年の原材料費や物流コストの高騰が拍車をかけた。単なる「売れ行き不振」ではなく、「作りたくても作れない」という技術的・経済的ジレンマが、メーカーに苦渋の決断を迫ったというのが真相である。