学校法人小野学園が築いてきた歴史を背景に持つ同園ですが、小野学園幼稚園の沿革を紐解くと、かつては良妻賢母の育成を基盤とした堅実な女子教育・幼小一貫教育が中心でした。大きな転換期となったのは2020年の教育改革です。校名を「品川翔英幼稚園」へ改称し、男女共学化を実施。アクティブラーニングや個性を伸ばす探究型アプローチを全面に打ち出したことで、受験者層の属性は一変しました。
かつての「地域密着型の伝統園」という位置づけから、現在は品川区内のみならず、JR横須賀線・湘南新宿ラインや東急大井町線を利用して大田区、港区、目黒区、川崎方面からも志願者が集まる広域集客型のエリート園へと変貌を遂げています。幼児教室関係者の証言によると、品川翔英幼稚園の倍率は3歳児(年少)入園枠において実質倍率でおよそ2.0倍〜2.5倍前後で推移。特に午前・午後の併願が組みやすい日程設定の年度では、のべ志願者数が急増する傾向が見られます。
倍率上昇の主たる要因は、都内でも極めて珍しい「私立一貫教育の質」と「認可保育園並みの預かりサポート」のハイブリッド設計にあります。単にペーパー試験の難易度が高いわけではなく、家庭の教育観が園の先進的な方針と合致しているかを丁寧に見極める選考スタイルが定着したため、記念受験組がふるい落とされるシビアな選考環境となっています。