『DEATH NOTE』の主人公・夜神月は、全国模試1位の頭脳を持つ絵に描いたようなエリート高校生から、デスノートを手にしたことで狂気の独裁者へと変貌していく難役です。当時まだキャリア初期だった宮野真守さんは、月の二面性を見事に演じ分けました。
表向きの品行方正な好青年としての澄んだ声質と、内面に渦巻く冷酷非情なエゴイズムを露わにしたダークトーンのギャップは圧巻の一言。特に、捜査本部や周囲を欺く際の計算高い囁きから「計画通り」とほくそ笑む瞬間の不気味なトーン変化は、視聴者の背筋を凍らせました。
世界中のファンに衝撃を与えたのが、随所で見せる高笑いや嘲笑の芝居です。自らを「新世界の神」と信じて疑わない傲慢さと、神がかり的な知略を併せ持つ月の精神状態を、宮野さんは声の抑揚と息遣いだけで完璧に表現。この宮野真守さんの夜神月における演技力は、アニメファンのみならず業界内外から絶大な評価を集め、彼を一躍トップ声優へと押し上げる決定打となりました。