かつて6億円を引き当て、テレビやWeb動画の「高額当せん者ドキュメンタリー」で一躍有名となった唱田士始矢(うただ・としや)氏の事例は、多くの人々に衝撃を与えた。当せん直後から豪華な海外旅行や高級車の爆買いを繰り返し、一時は自堕落な生活に溺れた彼のストーリーは、大金を得た人間が陥りやすい典型的な罠を如実に物語っている。
転落へと向かう高額当せん者に共通するのは、自制心の喪失と、集まってくる自称・協力者への無警戒さだ。親族からの猛烈な金の無心、怪しい投資話への勧誘、そして金銭感覚の麻痺。最初は小額の贅沢だったものが、次第に止まらない暴走へと変化する。結果として、当せんからわずか数年で資金を底突かせ、借金苦に喘ぐケースは後を絶たない。