敷かれたレールの上を歩めば、何一つ不自由のない約束された未来が待っていたはずのあさこさん。しかし、彼女は19歳のときに実家を飛び出し、家出をするという劇的な決断を下します。
家出の動機となったのは、尾崎豊さんの楽曲や当時の青春ドラマに影響された「自分の力だけで生きてみたい」という強い自立心でした。何不自由ない温室のような環境に甘え続ける自分に危機感を抱き、あえて過酷な現実へと身を投じたのです。
家出後は仕送りや実家の援助を一切断ち、ボロアパートに住みながらアルバイトを掛け持ちする貧乏生活へと一転しました。その後、舞台芸術やコメディの世界に魅せられ、お笑い芸人の道を志すことになります。大御所の娘という看板を一切利用せず、自らの腕一本で這い上がってきた泥臭い努力こそ、彼女の真骨頂です。