指定自動車教習所における教習所卒検合格率は、全国平均でおおむね80%〜90%程度のレンジに収まります。裏を返せば、卒検落ちた割合は日常的に10%〜20%存在しており、受講生が10人いれば毎回1人から2人は涙を呑んでいる計算になります。都市部の交通量が激しい教習所や、右左折時の歩行者・自転車の交通密度が極めて高いエリアでは、一時的な検定中止が頻発し、日によっては不合格率が20%〜30%近くまで跳ね上がる事例も珍しくありません。
ネット上の質問コミュニティや体験談でも、「AT車を受験した際、10人の中で落ちたのは自分ひとりだけで減点超過だった」という生々しい手記が寄せられています。周りが一発で受かっているように見える光景は、受講生にとって強い孤立感を生みます。しかし、統計上は毎日全国で数百人から数千人規模の受験生が検定不合格の告知を受けており、決して特異な落ちこぼれではありません。
第一段階のみきわめや仮免学科・修了検定を突破してきた受講生であれば、基本的な操作手順そのものは身体に入っています。それにもかかわらず卒検で弾かれるのは、技術的な不足というよりも「検定特有の採点基準」と「路上環境の突発的な変化」に対する防衛意識のズレが原因です。