インターネット上で制服の評判を検索すると、しばしば「ダサい」というネガティブな形容詞が候補に浮上します。しかし、駒澤大学高校の制服を実際に目にした受験生や卒業生、アパレル関係者の見立ては、ネット上の煽り文句とはまったく異なるベクトルにあります。
同校の制服の根幹をなすのは、深みのある濃紺を纏った上質なシングルブレザースタイルです。胸元には伝統を象徴するエンブレムが配され、落ち着いたチャコールグレー系のボトムスと絶妙な調和を見せています。原色を多用した派手なチェック柄や極端にデフォルメされた襟型など、ティーン向けのファストファッション的トレンドをあえて追わず、流行り廃りのないブリティッシュ・トラッドを貫いている点が最大の特徴です。
では、なぜ「ダサい」というワードが一人歩きしてしまうのでしょうか。制服デザインの変遷を取材してきた服飾ライターは次のように分析します。「現代のSNS文化では、極端に短いマイクロミニ丈のスカートや、ルーズに着崩した韓国風スクールスタイルが写真映えとして消費されがちです。その物差しだけで測ると、品行方正で規律を重んじる駒澤大学高校の正統派スタイルが、一部の層にとって『真面目すぎて遊びがない』と映ってしまう構造があります」。つまり、デザインそのものの破綻ではなく、「着崩しを許さない端正さ」に対する反発が検索ワードの源流となっているわけです。実際、街頭調査や保護者アンケートでは「清楚で好感が持てる」「大学の付属校として品位がある」という肯定的な評価が8割以上を占めています。