問題は、所要時間が往路と復路で劇的に豹変することにあります。平時の道路状況であれば、仙台駅東口から利府しらかし台ICや利府街道を経由し、会場までは片道約18km、シャトルバス所要時間と渋滞のない時間帯で約45分〜50分です。往路は来場者の到着時間が昼過ぎから夕方にかけて分散するため、大きなトラブルがなければほぼ予定通りに到着します。
ところが、終演後の復路は全く異なる様相を呈します。終演と同時に7,000人超の観客が一斉に出口へ押し寄せ、その大半が同じ時間帯に同一の道路を利用して仙台駅を目指すためです。
セキスイハイムスーパーアリーナが位置するグランディ・21は、四方を山林に囲まれた菅谷台の丘の上に孤立しています。敷地外へと抜け出すための動線は実質的に県道8号線(利府街道)方面または仙台北部道路へ通じるわずかな道路に限定されており、ボトルネック構造が極めて顕著です。シャトルバスだけでなく、自家用車数千台が一斉に合流を試みるため、敷地内の駐車場出口から敷地外の公道に出るだけで1時間以上かかる大渋滞が発生します。これにより、平時50分の距離が2時間から最長3時間近くにまで膨張するという現象が引き起こされます。