新沼謙治さんの妻である湯木博恵さんは、日本のスポーツ史にその名を刻む不世出のバドミントンプレイヤーです。1948年生まれの湯木さんは、正確無比なラケットワークと強靭なフットワークを武器に、1960年代後半から1970年代にかけて世界の頂点に君臨しました。
彼女が打ち立てた金字塔の中でも特筆すべきは、バドミントン界最高峰の伝統を誇る全英オープンにおける女子シングルス4度(1969年、1974年、1975年、1977年)の優勝です。さらに、1977年にスウェーデン・マルメで初開催された第1回世界バドミントン選手権大会の女子シングルスでも初代女王の座に輝きました。国別対抗戦であるユーバー杯でも日本代表のエースとして複数回の世界制覇に貢献し、2002年には世界バドミントン連盟(BWF)の殿堂入りを果たしています。
引退後も日本バドミントン協会の理事を務めるなど、日本バドミントン界の発展に尽力し続けた湯木さんは、競技者としても指導者としても誰もが認める偉大な存在でした。