旅の大きな醍醐味である夕食は、半個室のプライベートな食事処で提供される季節の会席料理です。特に冬から春にかけて供される名物「龍神鍋(りゅうじんなべ)」は、熱した石を出汁に投入して一気に沸き立たせる野趣あふれる逸品で、立ち上る湯気と香ばしい香りが五感を刺激します。料理を彩る器の数々には地元作家による益子焼が贅沢に使われており、料理の味覚だけでなく視覚的なプレゼンテーションの美しさも秀逸です。
夕食後のひとときに開催されるご当地楽(とうざいがく)「益子焼ナイト(クラフト体験・ギャラリー解説)」は、大人知的好奇心を満たすアクティビティとして高い評価を集めています。益子焼の特徴である素朴な土の質感や釉薬(ゆうやく)の歴史をスタッフが分かりやすく解説し、実際に手にとって器の音や触感を確かめる体験は、単なる宿泊を超えた文化的な深みを与えてくれます。