結論から申し上げれば、総コレステロール200mg/dLを少し超えたからといって、明日すぐに心筋梗塞や脳卒中が起きるわけではありません。検査表の基準値上限(一般的に199mg/dLや219mg/dLなど施設により設定)を超えると警告マークがつきますが、これだけで即座に薬物療法が決定する時代は過ぎ去っています。
厚生労働省研究班が監修する「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」の統計資料でも明らかなように、血液中の主要な脂質は「総コレステロール」「LDLコレステロール」「HDLコレステロール」「中性脂肪(トリグリセライド)」の4要素に大別されます。以前は総コレステロールのみで診断が下される場面もありましたが、現在では「善玉」であるHDLコレステロールが多く含まれていて総数値が押し上げられているケースも多く確認されています。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」の経年データによると、60代女性の総コレステロール平均値はおよそ215〜225mg/dL前後で推移しており、むしろ200を超えている状態がこの年代における「平均的なマジョリティ」です。したがって、「周りの同年代と比べて自分だけが異常なのではないか」とパニックに陥る必要はまったくありません。