Q1:セイヨウオトギリソウとセントジョーンズワートはまったく同じものですか?
A1:完全に同一の植物です。「セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)」は標準和名であり、日本の医薬品添付文書や行政文書ではこの名称が公式に用いられます。一方、「セントジョーンズワート(St. John's wort)」は英語名であり、民間のハーブティーやサプリメントのパッケージ、化粧品原料としてはこちらの英語名で記載されることが一般的です。学名はどちらも「Hypericum perforatum」です。
Q2:薬を飲む時間とサプリを飲む時間を4〜5時間ほどずらせば、併用しても大丈夫ですか?
A2:時間をずらしても相互作用を防ぐことはできません。セイヨウオトギリソウによる代謝酵素(CYP3A4)やP糖蛋白の誘導作用は、胃の中で成分同士が直接混ざり合うことで起きるのではなく、ハーブ成分が細胞の遺伝子レベルに働きかけて酵素のタンパク質量そのものを増やしてしまうためです。一度増産された酵素は数日から2週間程度にわたって高活性を維持するため、飲むタイミングを数時間ずらしたところで薬の分解促進は避けられません。
Q3:処方薬を飲んでいるのに、知らずにセントジョーンズワート含有食品を口にしてしまった場合はどうすればいいですか?
A3:気づいた時点ですぐに該当のサプリメントやお茶の摂取を中止してください。ただし、現在服用している処方薬の服用は自己判断で中断せず、速やかにかかりつけの医師または調剤薬局の薬剤師に連絡し、「セイヨウオトギリソウ含有食品をいつからどのくらい摂取していたか」を正確に伝えて指示を仰いでください。特にワルファリンや免疫抑制剤などを飲んでいる場合、血液検査による濃度の再測定が必要となる場合があります。