実生活において「はとこ」の存在を意識する最大の局面は、冠婚葬祭のマナーです。特に訃報を受けた際のはとこの香典相場に関しては、判断に迷う遺族が少なくありません。冠婚葬祭の専門家および大手葬祭業者のガイドラインによると、はとこへの香典は「原則として参列・支出ともに不要」とされています。6親等は法律上の親族とはいえ、日常的な往来がない限り儀礼を省略するのが現代の通例です。
ただし、幼少期から家族ぐるみの付き合いがあったり、親しい交友関係が続いていたりした場合は例外です。その場合の香典相場は5,000円〜10,000円が標準とされています。関係が薄いにもかかわらず高額な香典を包むと、遺族側にお返し(香典返し)の手間や心理的負担を強いることになるため、事前の家族会議で方針を統一することが推奨されます。
また、グローバルな視点に目を向けると、血縁呼称の構造はさらに明瞭になります。はとこの英語表現は「second cousin(セカンド・カズン)」です。英語圏では親等の概念が非常に論理的であり、祖父母を共有するいとこを「first cousin」、曾祖父母を共有するはとこを「second cousin」、高祖父母を共有するみいとこを「third cousin」と段階的に呼び分けます。欧米諸国では血縁ルールが日常語として体系化されているのに対し、日本国内では「またいとこ」「ふたいとこ」といった地域俗称が入り乱れていることが、情報検索時の混乱を深める一因となっています。