Yoasobi『群青』歌詞付き徹底解説!名フレーズに隠された感動の真相とは?

Yoasobi『群青』歌詞付き徹底解説!名フレーズに隠された感動の真相とは?

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YOASOBIの『群青』は、心の内側に渦巻く迷いから、感情を解き放って前へと踏み出すまでの心理的グラデーションが見事に設計された楽曲です。歌詞の情景をより深く味わうために、ひらがなの響きやパート構成に注目しながらその構造を紐解きます。

冒頭のAメロは、無機質で静かな日常の描写から始まります。

「嗚呼(ああ)、いつもの朝に 覆(おお)い被(かぶ)さる夜の帳(とばり)」
「知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよ、ほら」

周囲に合わせて空気を読み、器用に生きようとするほど、自分自身の「本当の声」は心の奥底へと追いやられていきます。この部分はikura氏の抑制された低域のボーカルが際立ち、孤独な朝の冷気を感じさせます。続くBメロでは、早朝の街に一人立ち尽くすような静かな焦燥感が歌われます。

「感じたままに描く 自分で選んだその色で」
「眠い目を擦(こす)る夜に 縋(すが)るように描いた一枚は」

そして楽曲は、感情の堰を切ったようなサビへと一気に突入します。

「好きなことを続けるって 怖くて仕方が無いけれど」
「何枚でも ほら何枚でも 自信がないから描いてきたんだよ」

サビの後半では、ボーカルの主旋律に対して「(知らず知らず隠してた)」「(本当の声を響かせてよ、ほら)」という重層的な掛け合いコーラスが重なります。この合唱パートの存在こそが、一人きりの部屋で孤独にキャンバスへ向かっていた主人公の背中を、世界中の仲間が押し出してくれるような圧倒的なスケール感を生み出す要因です。ラストサビの「全てを賭けて描く 自分にしか出せない色で」という叫びは、聴き手自身の胸にある「まだ諦めたくない夢」へと直接火をつけます。

山田 真由
著者

山田 真由

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