桃を食べる際、皮むき以上に多くの人を悩ませるのが「桃の種の取り方」です。中央にある大きな種は果肉の繊維と強く絡みついており、無理に引き抜こうとすると果肉が崩壊してしまいます。
ここで威力を発揮するのが、SNSや料理専門メディアでも話題を集める「アボカド風の切り方」です。
桃の割れ目(縫合線)に沿って包丁の刃を入れ、中心の種に当たるまで深く差し込みます。種に刃を当てたまま、桃を転がすようにして一周ぐるりと切れ目を入れます。両手で桃の左右を優しく包み込み、雑巾を絞るように互い違いに軽くひねりを加えると、「ポコッ」と片側の果肉から種が離脱して2つに分かれます。
種が残った側の半身は、さらに半分(4等分)に切れ目を入れて同様に軽くひねるか、種と実の隙間にスプーンの先を差し込んでテコの原理で持ち上げるだけで、果肉を削ることなく種だけをゴロリと外すことができます。
ただし、このアボカド式には重要な注意点があります。完熟して柔らかくなりすぎた桃でこれをやると、ひねった瞬間に果肉がぐしゃりと潰れて手のひらの中でジュースになってしまいます。この方法は、「果肉にしっかりとした弾力がある個体」にのみ適用するのがプロの鉄則です。