このスポットが一躍全国区の話題となった最大の転機は、2020年初夏に起きた「武器盗難事件」だった。鉄像の手元に握られていた手作りのビームライフルが、何者かによって持ち去られてしまったのだ。怒りと落盗難のショックが地元住民やファンの間に広がる中、警察への被害届とともにニュースが報じられると、誰も予想しなかった現象が起き始める。
事件からわずか数日後、丸腰になった像の手に、誰かがそっと新しい武器を持たせていた。それは手作りの木製ライフルだった。さらに数日経つと、今度は別の訪問者が作った精巧な段ボール製ガン、プラスチックモデルの武器、ついには実用的な(?)手鎌までが供えられた。心ない盗難という悪意に対して、世間が返したのは怒りではなく、「クスッと笑えて胸が熱くなるユーモアと善意」だったのだ。盗難事件は悲劇ではなく、ファンと地域が一体となる温かい物語のプロローグへと塗り替えられた。