二人の関係性を語る上で決して外せないのが、日本テレビ系列の伝説的番組『火曜サスペンス劇場』で放送された大ヒット作『小京都ミステリー』シリーズだ。1989年から2001年まで全28作が制作された同作で、片平なぎさ演じるライターの柏木尚子と、船越英一郎演じるカメラマンの山本克也という絶妙なタッグは茶の間を大いに沸かせた。
全国各地の小京都を巡る長期間の地方ロケは、二人の距離を急接近させるのに十分な時間だった。撮影現場のスタッフの間でも「カメラが回っていない時間も、まるで長年連れ添った夫婦のように自然体で会話していた」というエピソードは有名だ。ロケ先で地元名物に舌鼓を打ち、ハードな撮影現場を共に乗り越えてきた経験が、画面越しにも伝わる抜群のコンビネーションを生み出したのである。