朝の光が差し込むロビーフロアから、香ばしい出汁の香りが漂ってくる。東横インといえば「おにぎりと味噌汁」という昔ながらのイメージを持っているなら、その認識は今日で捨てたほうがいい。
現在展開されている無料朝食サービスは、地域色を大胆に取り入れたラインナップへと劇的な変貌を遂げている。炊きたてのジューシー(沖縄風炊き込みご飯)や、自分好みにアレンジできるタコライス、日替わりで提供されるゴーヤーチャンプルーやゆし豆腐風スープ。一口食べれば、朝から沖縄のローカルな食文化を全身で体感できる仕掛けだ。
無料の枠組みを遥かに超えたクオリティに、思わずおかわりを取る宿泊客の姿も珍しくない。多忙な出張族にとってはエネルギー源となり、観光客にとっては旅のプロローグとなる。この朝食の進化こそ、リピーターを惹きつけてやまない強力な武器だ。