鹿島アントラーズ一筋でプロ生活を全うした曽ヶ端準は、現役引退後に指導者ライセンスを取得しながら鹿島ユースのGKコーチに就任。その後、トップチームのGKアシスタントコーチを経て、新たな挑戦の場として選んだのがベガルタ仙台のトップチームGKコーチのポストでした。
2024年シーズンから仙台に合流した曽ヶ端は、育成年代からトッププロまで幅広く指導してきた経験を活かし、チームの強固な守備組織を最後尾から構築しています。森山佳郎監督が標榜する前線からのアグレッシブなプレッシングと連動し、リスクマネジメントを怠らないGK陣の統率において、曽ヶ端の存在感は際立っています。
地元・鹿嶋市に深く根を下ろしていたレジェンドが、あえて慣れ親しんだ地を離れて東北の地に身を置いた背景には、「指導者としての幅を広げたい」という強い向上心がありました。クラブ関係者の証言によると、鹿島という巨大なブランドの庇護から一歩外へ踏み出し、他クラブのカルチャーや異なるプレッシャーのなかで自らの指導理論を試すことが、将来の日本サッカー界に貢献するための必須課題だと本人が自覚していたと伝えられています。2026年現在も、杜の都で情熱的にゴールマウスを守る若手たちの育成に心血を注いでいます。