動脈硬化は「沈黙の殺人者(サイレントキラー)」と呼ばれる。血管の内壁にコレステロールなどが溜まり、徐々に狭くなっていくプロセスは、かなり進行するまで自覚症状がほとんどない。心臓や脳の太い血管で大きなトラブルが起きる前に、体はさまざまな「微細なサイン」を発信している。その一つが、末梢血管が集まる耳たぶなのだ。
耳たぶ以外にも、眼底の血管や、爪の生え際の毛細血管の観察など、医師は全身のあらゆる場所から血管の健康状態を推し量る。耳たぶのしわは、鏡さえあれば誰でも視覚的に確認できる数少ない「露出した血管指標」だからこそ、これほどまでに注目を集めているのである。