適切な足の位置が決まったら、次に行うべきは目的に合わせたレッグプレス重量設定と回数の目安の確立です。なんとなく疲れるまで行うのではなく、目的別のエネルギー代謝機構と筋線維タイプに即した負荷設定が不可欠となります。
下半身筋トレレッグプレス効果まとめとして、以下の3大アプローチを参考にプログラムを組み立ててください。
- 筋肥大・太ももを逞しくしたい場合: 8〜12回で限界を迎える重量(8〜12RM)を選択します。フットプレート中央やや低めに足をセットし、大腿四頭筋にテンションを乗せます。降ろす動作(エキセントリック局面)を2〜3秒かけてじっくりコントロールし、ボトムで反動を使わずに爆発的に押し出します。インターバルは90秒〜2分、3〜4セットが基本です。
- ヒップアップ・裏ももの引き締めを狙う場合: 10〜15回程度コントロールできる重量(中重量)で、プレート上部に足幅広めで配置します。臀筋群とレッグプレスハムストリングス裏ももの筋膜がしっかり引き伸ばされる深さまで丁寧に受け止めます。切り返す際は「かかとでプレートを押し抜く」感覚を維持し、トップ位置でもお尻の筋肉の収縮を意識します。
- 代謝向上・脚全体のシェイプアップ(引き締め): 15〜20回連続で動作できる重量(15〜20RM)を設定します。ワイドスタンスで内転筋を巻き込みながら、テンポ良く中可動域〜フルレンジで反復します。筋肥大を抑えつつ筋持久力と局所血流を促進させ、パンプアップ感を高めることでむくみの解消や代謝向上を狙います。インターバルは45〜60秒と短めに設定します。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
レッグプレスは万能のマシンですが、個々人の解剖学的特性や身体機能によっては、別の種目を優先すべきケースも存在します。編集部がプロのストレングスコーチらの見解を統合した、利用適性の判断基準は以下の通りです。
【積極的にレッグプレスを取り入れるべき人】
腰痛の既往歴があり、バーベルスクワットで腰椎に垂直方向の軸圧をかけたくない人/下半身の特定の部位(お尻だけ、あるいは内ももだけ)をアイソレーション気味に狙い撃ちしたい人/トレーニング初心者でフリーウエイトのバランス保持がまだ困難な人。
【慎重なアプローチ・足位置の再考が必要な人】
足首の関節が硬く、しゃがんだ際にかかとが浮いてしまう人(=まずは足首のストレッチや中央やや高めの配置から開始)/変形性膝関節症や半月板に既往症がある人(=ロースタンスや狭いナロースタンスでの深い屈曲は厳禁)/股関節の可動域が狭く、シートに座った時点で骨盤が後傾してしまう人(=背もたれの角度を倒し、骨盤の前傾ニュートラルを確保できるマシンを選択)。