乃木坂46の一期生として活動し、卒業後は乃木坂46合同会社から巣立った経緯は、彼女のキャリアにおいて決定的な転換点だった。大手事務所の庇護を離れる決断は、当時の業界内でも大きなリスクと見なされていた。
だが、その歩みは守りの姿勢とは無縁だった。旧来の女性アイドル像が求めがちな「受け身のアイコン」であることを拒み、自らの手で仕事を選び取り、価値を生み出す主体者へと舵を切ったのだ。大資本のバックアップによる予定調和の露出ではなく、泥臭いセルフマネジメントを選ぶ。この大胆な身振りが、結果として彼女自身のブランドに替えの利かない説得力を与えることになった。