InstagramやTikTokなどのショート動画プラットフォームを開けば、美しい翡翠色の餡をまとったわらび餅の投稿が連日タイムラインを賑わせています。かつては宮城県仙台市を中心とする東北地方の郷土菓子・お土産として親しまれてきた「ずんだ餅」ですが、わらび餅と掛け合わせることで、全国的なトレンドスイーツへと進化を遂げました。
ブームを牽引する最大の要因は、「素材本来の素朴な香ばしさ」と「モダンな涼感食感」の完璧な調和にあります。従来の餅菓子は食べ応えがある反面、重たく感じられる場面もありましたが、水分を多く含むわらび餅生地を採用することで、後味がすっきりと軽やかな仕上がりに変化しました。さらに、枝豆を粗くすり潰したつぶつぶのテクスチャーと、つるりとした餅のコントラストが、一口ごとに異なる快感を生み出しています。
加えて、健康志向の高まりも追い風となっています。植物性タンパク質や食物繊維を含む枝豆を主原料とする和菓子は、罪悪感の少ない「ギルトフリースイーツ」として若い世代だけでなくウェルネス層からも熱い視線を集めています。