「女子連神奈川で勝つ」という意味の重さは、出場するカテゴリーによって決定的に異なります。もっとも議論を呼び、選手の悲喜こもごもを生み出しているのが、厳格な昇格基準とレベル分け規定です。
初級・中級プレイヤーの登竜門とされる「桑名杯」は、過去に女子連の公式戦で一定の実績を持たない選手のみに参加が許される限定的なトーナメントです。ここでベスト4以上(大会規模や年次規定により準決勝進出または決勝進出)に進出したペアは、晴れて「桑名杯卒業」となり、以降は同大会へのエントリー資格を永久に失います。この「卒業」は名誉であると同時に、次回からは一般・上級クラスの猛者たちがひしめく上位グレードへの参戦を余儀なくされることを意味します。
一方、神奈川県の頂点を決める「ソニー生命カップ 全国レディーステニス大会 神奈川県予選」は、全国でも指折りの超激戦区として知られています。神奈川県代表の座を勝ち取った選手(代表3ペア・計6名)は、全国大会終了後に「全国レディース卒業生」として扱われ、翌年以降の同大会予選には一切出場できなくなります。この厳格な勝ち抜け制度があるからこそ、神奈川県予選は毎年新たな実力者が台頭する群雄割拠の様相を呈しています。