もう一つの問題作が、白石麻衣主演の『謝罪』です。地方から上京し、古いマンションで一人暮らしを始めた女性が、毎夜ドアを叩く不審な音に悩まされるというストーリー。この設定自体はホラーの王道ですが、演出のキレが異次元でした。
オートロックのはずのマンションに、なぜか侵入してくる「何か」。ドアスコープの向こうに見える異様な影。白石麻衣が見せた、恐怖に歪む表情とリアルな呼吸の乱れは、観る者の防衛本能を刺激しました。「家という最も安全なはずの場所が侵食される」という恐怖は、一人暮らしを経験したことがある人なら誰しもが背筋を凍らせたはずです。