外構計画を具体化するうえで把握しておくべきなのが、エクステリア業界を牽引する主要メーカーが設定している寸法体系です。かつて主流だった「標準柱」は、現在の日本の乗用車トレンドから乖離しつつあり、カタログ上の表記と現場の実態には明確な変化が生じています。
業界大手であるリクシル(LIXIL)やYKK APの現行ラインナップを見ると、リクシルYKKAP高さ基準は明確に高身長化へシフトしています。リクシルの主力製品「カーポートSC」や「フーゴ」シリーズでは、かつての2,000mmを廃止し、標準柱の設定そのものを2,200mmや2,500mmからスタートさせるモデルが主流となりました。YKK APの「アリュース」や「エフルージュ」でも、標準柱(H20:約2,000mm)、ハイルーフ柱(H24:約2,400mm)、ハイロング柱(H28:約2,800mm/H30:約3,000mm)という3段階が確立されています。
標準柱とロング柱の定価差額は、1台用カーポートで1万5,000円〜3万円程度、工事費を含めたカーポート高さ追加費用としても2万円〜4万円前後に収まるケースが一般的です。この数万円の初期投資を惜しんで標準柱を選んだ結果、数年後に車を買い替えるタイミングでカーポート自体の交換工事に30万円以上を投じる施主の事例は、外構施工現場で頻繁に耳にするリアルな失敗談といえます。