2000年のドラマシーンを決定づけたのは、王道のヒューマンドラマで視聴者の涙を誘ったTBS日曜劇場と、洗練された都会派ラブストーリーでトレンドを牽引したフジテレビ月9の真っ向勝負でした。
TBS日曜劇場が放った『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』は、腕はあるが不器用な美容師・沖島柊二(木村拓哉)と、難病で車椅子生活を送る図書館司書・町田杏子(常盤貴子)の純愛を描いた作品です。脚本家・北川悦吏子氏が紡ぎ出した繊細な台詞回しと、バリアフリーに対する社会的認知の向上は大きなムーブメントを巻き起こしました。特にビューティフルライフ最終回は、平成の民放連ドラ史上歴代2位となる瞬間最高視聴率47.1%(世帯41.3%)を叩き出し、日本中を感動の渦に巻き込みました。
一方、フジテレビ月9枠の『やまとなでしこ』は、「愛よりお金」を信条とするキャビンアテンダント・神野桜子(松嶋菜々子)と、過去の挫折から魚屋を営む数学者・中原欧介(堤真一)によるロマンティック・コメディの極致です。「女が最高値で売れるのは27歳」といった痛烈なリアリズムと、真実の愛に気づいていく普遍的なカタルシスが完璧に融合し、フジテレビ月9ヒット作一覧の中でも屈指の完成度を誇る名作として語り継がれています。