ネット上の掲示板やSNSでは「偏差値50=日東駒専(日本大・東洋大・駒澤大・専修大)や産近甲龍(京都産業大・近畿大・甲南大・龍谷大)」という言説が頻繁に交わされます。しかし、大手予備校の最新入試データをもとに検証すると、この認識には大きな落とし穴が存在します。
大学受験のデファクトスタンダードである河合塾の全統模試におけるボーダーライン(合格可能性50%の基準値)を見ると、日東駒専や産近甲龍の主力学部の偏差値はおおむね50.0〜57.5のゾーンに位置しています。特に近年人気の高い東洋大学の看板学部や、近畿大学の国際系・情報系学部などは偏差値55.0以上をマークすることも珍しくありません。つまり、偏差値50.0ジャストの受験生にとって、日東駒専や産近甲龍は「確実に受かる安全圏」ではなく、「合格可能性が五分五分のチャレンジ〜相応校」というのが現場の実態です。
大学入試共通テストにおける偏差値50の得点率目安は、科目全体の平均点が例年55%〜58%前後に設定されていることから、得点率にして約55%〜60%となります。共通テスト利用入試で日東駒専クラスを狙う場合、文系主力学部では70%前後の得点率が要求されるケースが多く、共通テストで偏差値50前後の成績では太刀打ちできません。大東亜帝国(大東文化大・東海大・亜細亜大・帝京大・国士舘大)のボーダーラインが偏差値42.5〜47.5付近に位置していることからも、河合塾基準での「偏差値50」は中堅私大上位から準難関への登竜門となる重要な分岐点であることがわかります。