ブームの深層を探ると、グローバルな映像コンテンツの影響も見逃せない。Netflixで大ヒットを記録したドキュメンタリー番組『ストリート・グルメを求めて: アジア』では、ベトナム・ホーチミンの屋台で愛される「バイン・チャン・ヌオン(ベトナム風ライスペーパーピザ)」が魅力的に描かれた。
炭火の上でライスペーパーを炙り、バターやウズラの卵、干しエビ、ネギ、マヨネーズをトッピングして手際よく折りたたむ映像は、世界中のフードロバーの視線を釘付けにした。視聴者が「これを自宅のフライパンやトースターで再現できないか」と試行錯誤を始めたことが、現在のSNSアレンジ百花繚乱の引き金となった。旅に出られなくても、自宅のキッチンで世界のアジアンフードを感じる体験が、若者世代を中心に強く共鳴している。