SNSや大手Q&Aサイトの声を詳細に調査すると、「本当はもっと綺麗にしていたいけれど、頻繁に行けない・行きたくない」という複雑な本音が多数寄せられています。
都内のIT企業に勤務する30代女性は、自らの手記で次のように率直な心境を明かしています。
「20代の頃は毎月のようにサロンへ通っていましたが、値上げが相次いだことで1回の施術代が1万5,000円を超えるようになり、年間の出費が家計を圧迫するようになりました。今は3ヶ月に1回にして、その分自宅でのドライヤーやサロン専売のヘアマスクにお金を回す方が生活に合っています」
このように、美容院行く頻度少ない理由として最も多く挙げられるのは経済的要因と時間的拘束ですが、現場の取材からはそれ以外の心理的要因も数多く見出せます。
ひとつは「美容室特有のコミュニケーションへの気疲れ」です。担当美容師との雑談やプライベートへの踏み込みにエネルギーを消費してしまい、サロンに行くこと自体が精神的なハードルになっているケースです。近年「静かに過ごしたい」という予約時の選択肢が普及した背景には、こうした利用者の切実なニーズがあります。
もうひとつは「ホームケア家電・ヘアケア商品の劇的な進化」です。高性能な低温速乾ドライヤーや超音波アイロン、サロン同等濃度の酸熱系トリートメントが一般家庭に普及したことで、「頻繁に通わなくても自宅で美髪を維持できる期間」が大幅に伸びたことも、来店ペースの長期化を後押ししています。