ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の黄金期と呼ばれた1990年代後半、ジャニーズJr.として活動を開始した風間俊介。多くのJr.がグループ結成やCDデビューを目指すなか、彼は極めて異例の進路を辿ることになりました。その決定的な契機となったのが、1999年に放送された名作ドラマ『3年B組金八先生(第5シリーズ)』への出演です。
当時16歳だった風間が演じた兼末健次郎は、成績優秀な優等生の仮面の裏に深い心の闇と狡猾な悪意を隠し持つ少年でした。学級崩壊を裏で操る狂気と、家庭環境に苦悩する脆さを見事に表現した彼の演技は社会現象を巻き起こし、第3回日刊スポーツ・ドラマグランプリ新人賞を受賞。業界内に「驚くべき怪物が現れた」と強烈な印象を刻みつけました。
以降、グループとしての音楽活動ではなく、テレビドラマや演劇の舞台に活動の軸足をシフト。「歌って踊るアイドル」という既存の成功モデルから外れ、自らの強みである「芝居」をとことん突き詰める道を選択したことが、現在の唯一無二の立ち位置を形成する原点となりました。