昭和の銀幕スター・高倉健の奥さんである江利チエミとの結婚から離婚に隠された真実とは何だったのか。二人の幸せな日々に暗い影を落としたのは、子どもの不幸と、身内による予期せぬ裏切りだった。
結婚から数年後、子宝に恵まれたものの重度の妊娠中毒症を発症し、中絶を余儀なくされる悲劇に見舞われた。さらに猛火による自宅の全焼。そして何より二人を追い詰めたのが、彼女の異父姉による横領と巨額の借金トラブルだった。異父姉は江利チエミの名義を勝手に使い、多額の債務を作っていたのだ。
莫大な借金を背負わされた彼女は、「これ以上、夫の役者人生や東映でのキャリアに迷惑をかけられない」と深く苦悩した。高倉健を守るため、彼女は断腸の思いで自ら離婚を申し出た。愛し合いながらも別れを選んだ二人の波乱万丈な生涯。本当は嫌いになって別れたわけではない――その悲痛な決断こそが、二人に隠された知られざる絆の全貌であった。