『プライド』の大成功以降、メディアやファンの間では「なぜこれほどのゴールデンコンビが再共演しないのか」という疑問が長年にわたって渦巻いていました。一部のゴシップ誌やネット上では「事務所間の確執」「共演NG指定」といった真偽不明の憶測が飛び交う事態にまで発展します。
しかし、その真相は極めて現実的かつ前向きなものでした。竹内結子は2000年代中盤以降、映画『いま、会いにゆきます』の大ヒットなどを機に、単独で主演を張る日本屈指のトップ女優へと飛躍。一方の木村拓哉も数々の国民的ドラマで主役を務めており、二人が同じ作品でキャスティングされるためのスケジュール調整は物理的に至難を極めていました。双方が第一線の主役として業界を背負っていたからこその「13年の空白」だったのです。
2017年1月期の日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』において、ついに実現した13年ぶりの再共演。その背景には、木村拓哉からの強い推薦がありました。心臓血管外科医・沖田一光役を演じるにあたり、自らの手で命を救わねばならないかつての恋人・壇上深冬役には、「複雑な心情を繊細に体現でき、全幅の信頼を置ける竹内結子さんしか考えられない」と木村自らが制作陣に熱望したことが明かされています。
クランクインを迎えた際、二人はブランクを微塵も感じさせず、旧知の仲間として温かいハグを交わしました。竹内はインタビューで「木村さんの現場に対する熱量と誠実さは13年前とまったく変わらない。安心して身を委ねられる」と語り、大人の深みを増した見事なアンサンブルを見せつけたのです。